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探偵の独り言

子どもの連れ去り問題

配偶者による子供の連れ去りは、男性にとっては大きな問題です。

妻が幼稚園から子供を連れ去って実家に帰った。翌日には弁護士からの離婚の通達が来たなどの話はよく聞きます。

離婚原因もないのに勝手に子供を連れ去られ、話し合いをしようにも弁護士を通さないと出来ない状況。

当然、理不尽で取り戻そうとする方が多いのですが、それをすると刑事罰があります。最初の妻の連れ去りは問題にされないのに取り戻そうとすると訴えられる。立件されてしまうと離婚理由になってしまう。とても理不尽な話ですね。

私の友人や依頼者さんにもこれと同じパターンの被害者が多くいました。浮気相手と一緒になるためにこのような事をしてくる人もいました。

浮気や浪費、DVなど離婚理由があれば良いのですが、夫婦としての努力不足や浮気相手との再婚のためにこのような事をするのは、本当に重い罪だとおもいます。法では罰を与えられない重い罪。夫は家族と子供を今後失うわけですから。

しかし、今回、このような事案についての警視庁からの動きがありました。

 

配偶者が、一方的に子を連れて家を出て連絡も取れない。そういった件について、警察庁から各都道府県警察に対し、「被害の届出等への適切な対応に遺漏なきを期されたい」と伝える内容です。

つまり、最初の連れ去りの時点で刑事事件として被害届があった場合はきちんと対応しなさいよ!という通達です。(今度、どのように警察が対応するのかはまだ未知数)

そうなってくると、弁護士も離婚したがる配偶者に対して

「子どもを連れ去る→弁護士の受任通知送る。離婚と婚姻費用を請求する→居場所を伝えない。数ヶ月から数年期間経過して離婚を成立させる」

この作戦で行きましょう!みたいなアドバイスはできなくなりそうです。刑法に触れることを勧める事になるのだからアドバイスしにくくなる流れになると思われます。

そうなれば、「理不尽な連れ去り案件」は減ってくるのでは?と少し期待しています。

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